1968年ニューヨーク。黒人街=ハーレムを仕切る大物ギャング、エルズワース“バンピー”ジョンソン、に15年間仕えた運転手兼ボディガードのフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、ボスを突然の心臓発作で亡くして以後、誰にも使われない一匹狼として生きることを決意。従来はイタリア系マフィアがその利権を押さえていた麻薬の密輸、密売ビジネスに目をつけた。
それは、タイにいる知人を通じて東南アジアのジャングル奥地に君臨する国民党系の「生産者」から直接、大量に仕入れたヘロインを、当時ベトナムを行き来していた軍用機に便乗させてアメリカの基地(ナント! フォーブラッグが名指しで登場!)にまで直接空輸するという大胆な計画・・・映画の詳細はこちら
悪徳刑事を演じた『トレーニング・デイ』のカリスマ的な演技でアカデミー主演男優賞を受賞したデンゼル・ワシントンと、古代ローマ戦士の気骨あるヒーローを鬼気迫る生身の肉体で演じ切った『グラディエーター』で同賞に輝いたラッセル・クロウ。
類い希なる存在感と強烈な個性。善人の役も悪役も、ヒーローもダメ男も演じきれる俳優としての才能。そして何といってもムンムンたる男の色気でハリウッドの頂点を極めた2大スターが、これまた大巨匠であるリドリー・スコット監督のメガフォンのもと、男と男を競いあい、ぶつかり合う、最高にグラマラスな実話に基づくクライムアクション大作だ。
名優2人のために選びぬかれた闘いの舞台は、1970年代初期のニューヨーク。D・ワシントン扮するフランク・ルーカスと、R・クロウ扮するリッチー・ロバーツは、ともに実在の人物だというのが凄い。もちろん二人とも、いまだご存命のそれぞれの役の人物に実際に会い、長時間にわたって話を聞いて役作りをしたのだという。