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ジェシー・ジェームズの暗殺

THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD
南北戦争当時、南軍ゲリラ部隊にいたジェームズ兄弟は敗戦後、仲間を率いて銀行強盗、列車強盗を繰り返して悪名を馳せていた。発行部数を伸ばすため、新聞は彼ら兄弟の悪事や冒険に色を施し、尾ひれをつけ、あたかも「義賊」であるかのように書き立て大袈裟に報道していた事もあったが、とにかく彼ら兄弟は「アメリカ史上、最初の有名人」だったのだ。

そんな彼らに憧れる19才の“ボブ”ロバート・フォード（ケイシー・アフレック）は1881年9月7日、ミズーリ州ブルーカットで列車強盗の準備中だった兄のフランク・ジェームズ（サム・シェパード）に近づく。既に一味に加わっていた兄のチャーリー（サム・ロックウェル）と共に、メンバーに加えて欲しいと訴えるボブ。しかし、臆病なくせに自惚れだけは強いボブの本性を素早く見抜いたフランクは一言の元に退ける。この夜を最後に、フランクは悪党稼業から足を洗う事を考えていたのだ。

しかし弟のジェシー（ブラッド・ピット）に気に入られたボブは、荷物持ちとして傍に置かれるようになる。普段は人懐こいジェシーだが強盗の現場では非情な顔を覗かせ、ボブはその豹変振りに震え上がりつつ、そのカリスマにますます魅せられて行くのだった。

フランクは足を洗い、一味は解散する事になるが、ジェシーはボブだけは側に留まるように命じる。憧れの人物の側で生きられる事に有頂天になるボブだったが、住まいを転々としながら各所に隠れ住むうち、ジェシーの疑心暗鬼はどんどん酷いものになってゆく。その首には多額の懸賞金が懸けられ、仲間内には裏切りを画策する動きも出てきていた。

時として自分を抑えられなくなるジェシーの奇行ぶり、暴虐ぶりに、仲間たちの信頼が徐々に揺らぐ中、遂に事件は起こる。ある女性との関係を巡って仲間内でトラブルが起こり、当事者の一人をボブが撃ち殺してしまったのだ。ボブの兄、チャーリーは死体を隠し、この身内殺しがジェシーにバレないように腐心するのだった。

弱体化した一味の一網打尽を狙った官憲によって仲間から逮捕者が出る。さらにその男を通じてボブにも“ジェシーの情報を流せ！”との密命が下り、フォード兄弟はジェシーの一挙手一投足に怯える日々を送る事に。 そしてある日、ジェシーが自分を裏切った仲間を自らの手で射殺。さらにフォード兄弟を誘って“新たなヤマを踏もう！”と言い出す。自分たちの身の危険を感じたフォード兄弟は、遂にジェシーを葬る手段を画策する。


監督・脚本：アンドリュー・ドミニク
製作・主演：ブラッド・ピット
出演：ケイシー・アフレック、サム・シェパード、メアリー＝ルイーズ・パーカー、ポール・シュナイダー、ジェレミー・レナー、ズーイー・デシャネル、サム・ロックウェル、ギャレット・ディラハント
2007年／アメリカ映画／2時間40分
原題：『THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD』
PG-12／配給：ワーナー・ブラサース映画

1月12日（土）より丸の内プラゼールほかにて全国公開

©2007 Warner Bros. Entertainment Inc.
※2008年1月付けの情報です。