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『オヤジの映画祭』

『オヤジの映画祭』

今のスティーヴン・セガールにはその全てが欠けている。いつも同じようなキャラクターを演じているが、その人物が背負った背景や人生に魅力を感じられない。主役に感情移入できない=好きになれない、のでは、彼がどんな危機を迎えようと、いかなる窮地に陥ろうと、観客にはどうでもよくなってしまう。それに大体、敵がぜんぜん手強く見えない。戦い方、勝ち方にも意外性は薄い。 朴訥で素朴、少しユーモラスな部分等、まだまだ美味しいキャラクターに化けられそうな役者だけに惜しい。彼を活かしてくれる脚本や監督に、何とか巡り合ってくれないだろうか? あるいはマイク水野監督の『シベリア超特急』シリーズのような“超ド級カルト”の域に早く達してしまうことだ。それなら別の意味で、観客は期待して劇場に足を運べる。



『オヤジの映画祭』 「沈黙のステルス」
※未見につき、不可

「沈黙の激突」
せっかく相手が薬物で「超人化」した連中だったのに、何のひねりもないいつもの格闘技でケリ。ルーマニアならではのスチェッキン風のフルオート拳銃や、ベネリM3のフォールディングストック付き(撃つシーンなし)など銃器に少し興味は沸くも、決め手にはならず。元恋人? の金髪美人の上司が少し良かったので☆(半分)。ただしシルバースライドのUSPコンパクトの銃口は味方に向きすぎ。


「沈黙の報復」
「息子を失った悲しみに耐える不器用な父親」を、おや? 珍しくちゃんと演じている! とやや期待した(★1つはその分)が、それも前半の30分だけ。後はいつも通り。ポスターにある「キンバーCDP.45」がもし作品中にも出ていればもう一つあげたんだけど。


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石井健夫(イシイ タケオ) プロフィール

1967年12月、東京都生まれ
銃器&映画ライター 銃器評論家 射撃選手 映画評論家
年に3〜4回は海外の試合や訓練に参加し、実銃射撃の経験 を積み重ねている[現役のs射撃手」でもある。銃に関してはカタログデータや資料 からの引用、列記のみによる頭でっかちな知ったかぶり原稿が許せず、“自分の肉眼 と身体で知りえた情報を書く!”が信条。

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「沈黙のステルス」
原題:『FLIGHT OF FURY』
監督:ミヒャエル・ケウシュ
出演:スティーヴン・セガール、カレン・シュナズ・デヴィッド
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2007 PUEBLO FILM DISTRIBUTION LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

10月27日(土)より東京:銀座シネパトス、大阪:天六ユウラク座ほか全国順次ロードショー


「沈黙の激突」
原題:『ATTACK FORCE』
監督:ミヒャエル・ケウシュ
出演:スティーヴン・セガール、リサ・ロブランド
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2007 PUEBLO FILM DISTRIBUTION LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

11月10日(土)より東京:銀座シネパトス、大阪:天六ユウラク座ほか全国順次ロードショー


「沈黙の報復」
原題:『RENEGADE JUSTICE』
監督:ドン・E・ファンルロイ
出演:スティーヴン・セガール、カーク・・R・ウォーラー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2007 PUEBLO FILM DISTRIBUTION LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

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